Windows 上で Ruby を使う
Ruby は、まつもとゆきひろ氏が中心となって開発しているオープンソースの プログラミング言語です。
初心者の視点で見た特長は次のとおりです。
ここでは、Cygwin 版 Ruby を Windows に導入する手順を説明します。
Cygwin Cygwin は UNIX のサービスコールを Win32 API に変換するライブラリです。
ソースが公開されている多くの UNIX プログラムは、Cygwin の開発環境で 再度コンパイルすれば Cygwin を通して Windows 上で動作させることができます。
すでに Cygwin 用に作成されたアプリケーション、サーバプログラムが 公開されています。Cygwin 環境をダウンロードするときに一括して取得することが できます。
次のホームページから Cygwin の setup.exe をダウンロードしてください。
Cygwin 版 Ruby Ruby はオープンソースですが、いくつかのバイナリが用意されています。
Windows 上で動作するバイナリは数種類あります。
それぞれ一長一短ありますが、ここでは Cygwin 版を選びました。
Cygwin 版 Ruby は次のホームページからダウンロードしてください。
現在(2002.09.23)の最新バージョンは次のファイルです。 最新のものを選べばいいでしょう。
「Select Packages」は基本的に「Defalut」でよいと思いますが、今後 Ruby の 拡張ライブラリを作成することを考慮して、次のところを変更してください。
[次へ] を押すと、ダウンロードが始まります。「Download Completed」まで お待ちください。
「Select Root Install Directory」では「Root Directory」の欄に Cygwin を インストールするフォルダ名を入力してください。
このフォルダには仮想的な UNIX ファイル構造が作られます。Cygwin で扱う ユーザファイルもこのフォルダ内に作成されます。かなりの容量(2GB 以上)が 必要になると思いますので、十分な空き領域があるドライブを指定すべきです。 例えば、「D:\Cygwin」と入力します。
「usr」フォルダを Cygwin をインストールしたフォルダ(例えば D:\Cygwin)へ 上書きコピーしてください。
Ruby 関連のバイナリは D:\Cygwin\usr\local\bin にコピーされます。
Ruby 関連のライブラリは D:\Cygwin\usr\local\lib\ruby にコピーされます。
Cygwin を起動し、次のように Ruby を実行してください。Ruby のバージョンが 表示されたら Ruby が正常にインストールされています。
$ ruby -v ruby 1.6.7 (2002-09-12) [i386-cygwin]
DOS プロンプトから Ruby を使用するには Windows の環境変数 Path に ruby.exe が あるフォルダ名を設定する必要があります。
Windows の環境変数の設定方法は Windows のバージョンによって異なります。例えば Windows2000 の場合は、「コントロールパネル」--「システム」を開き、「詳細」タブを 選択し、[環境変数] を押してください。「システム環境変数」の「Path」の先頭に 「D:\Cygwin\usr\local\bin;」を追加すればいいでしょう。
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0.1 | 2002.09.23 | TK | Original |
1.0 | 2008.02.02 | TK | 花ライオン用に変更。 |